人の姿勢 円背について

■円背
円背には、胸椎・腰椎が後弯し骨盤が後傾する全後弯と、胸椎後弯の増加とともに腰椎前腕が強度な凹円背がある。
老人円背は、脊柱起立筋の筋力低下および筋萎縮、骨粗鬆症による椎体の圧迫骨折、魚椎状変化が原因でおこる。
脊柱は一般的に胸腰椎全体にわたって弓上後弯を示し、しばしば側彎を合併する。脊柱は固定性となり椎体間の可動性は少ない。高度のものは浮肋部が骨盤と接するほどである。
老人性円背は農作業に従事してきた老夫婦や常時円背患者に対する理学療法は脊柱の変形、姿勢の異常度を考えながら進めていかなければならない。
円背程度別プログラム
1)円背が軽度で脊柱起立筋の筋力があまり低下しておらず脊柱の可動性が保たれている場合
腹筋、脊柱起立筋、大殿筋の筋力強化および股関節伸展筋の関節可動域訓練
2)胸腰椎の後弯が著名だが、脊柱起立筋の筋力があまり低下しておらず、脊柱の伸展が可能な場合
腹筋、脊柱起立筋、大殿筋の積極的な筋力強化を行う。長時間の歩行や労働をおこなう場合は、脊柱の新たな圧迫骨折を予防するためコルセットの着用を勧める
3)多発性の圧迫骨折により胸腰椎が過後弯を示し、脊柱の可動性も乏しく伸展が困難な場合
筋力強化は非常に困難である。このようなケースでは仰臥位になることができず、側臥位にて大殿筋の筋力強化を行い、股関節の伸展を改善することより体幹伸展の補助とする。コルセットを処方しても、患者は苦しさのためゆるく装着し、あまり用をなさない場合が多い。
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